これからは柔らかく楽しく。

50代で退職して新しい生活を模索中。時々、旅行と猫のこと。

世界遺産の島で考えたこと

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退職前の有給消化中、西表島に行ってきた。

格安LCCなので、成田空港から石垣島空港へ。
そして、石垣島空港から離島ターミナルまでバスで移動し、
最後に高速船に乗り、やっと西表島へ到着。
朝一番の飛行機で移動して、なんと西表島に着いたのは15時を過ぎていた。

と、遠い・・。
それが、西表島に降り立った時の感想だ。

西表島の港は、上原港と大原港の2つ。
上原港のほうが、有名な星砂の浜などのビーチや飲食店が多い。

しかし、強風などの天候不順で、すぐに船が欠航となる。
実際、二泊三日で滞在した時に、二日間も上原港は欠航だった。
交通の便を考えても、西表島は不便な印象。

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そんな西表島へ行って考えたこと。
モノ(所有物)が少ないからことの豊かさについて。
(旅行に行く前にミニマリストや少ないもので暮らす本を
 読んでいたから、余計にそう感じたかも知れない)

西表島はスーパーが二つしかない。
飲食店も、レストランというより食堂なのだけど、そもそも数が少ない。
観光客向けのオシャレなカフェは、あることはある。
しかし、圧倒的に数が少ないのである。

コンビニもないので、気軽にATMで現金をおろすこともできない。
夕食を食べたお店の人(東京から移住した方)も、
まず最初にカルチャーショックだったのが、
この「お金を下ろすことができない」だったそうだ。
その方は、10キロ離れた郵便局まで行ったとのこと。


東京では、少し歩けばコンビニやカフェがいたる所にあるし、
洋服だって、化粧品だって、欲しい時にすぐに買うことができる。
何かを欲しいと思ったら、大抵のものは自分ですぐに手にすることができる。

でも、この西表島では、そもそも売っている場所がないのだ。
スーパーだって、野菜も肉も限られた種類しかない。

だけど、この物の少なさって、実は幸せだったりもする。
なければ、ないなりに人は考える。
今、目の前にあるものを大事にする。
壊れたら修理して使う。

こんなことは当たり前のはずなのに、いつの間にか忘れていた自分に愕然とした。
最近、仕事を辞めて新しい人生を始めるにあたって、
モノを捨てる大変さに苦労したことも、そう感じた要因かも知れない。

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モノって、買うことはすぐにできるけど、捨てることはその何倍も大変だったする。
粗大ごみだって、申し込んでから1カ月以上かかる時もある。
先日、ネコトイレを捨てる時は、プラスチックも切れるカッターを買って
さらに30センチ以内まで細かく切るのは大変な労力を要した。

年を重ねてきて、たまに思うことがある。
20代でまだお金がなかった頃、「お金が貯まったらベッドを買おう」
「旅行もしたいな」「新しい洋服も欲しい」
と未来を考えていつもワクワクしていた。
お金は十分ではなかったけど、自分で叶えたいことに向かって、
ただただ楽しかった。

モノ(所有物)は少なかったけど幸せだったな、と思う。

東京に帰ったら、すぐに新しいものを買うのではなくて、
一旦はそれがなくても生活できるように
本当に必要なものしか買わないように、壊れたら修理して使うように
モノは少なくても、目の前のことに知恵を絞ることに
ワクワクして生きていきたいなと思った。

西表島は、豊かな自然にも癒されたが、
何だか本当に大切なものが見えてくる場所でもあった。


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